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本当に英語ができるようになる勉強法⑤(英文暗記)


皆さん、こんにちは。城信塾(キシンジュク)塾長の岩城(イワキ)です。

「本当に英語ができるようになる勉強法④(音読)」からの続きです。

今回は、「英文暗記」です。

 

単語も覚えた。音読もやっている。でもこれだけでは、英語は上達しません。三つ目の重要な勉強法は、英文暗記です。

 

アメリカ人は英語を当たり前のように使っていますが、なぜ彼らはこんなに英語に達者になったのでしょうか。それは、子供の頃から毎日英語に接し、英語の例文をたくさん暗記してしまっているからです。日本人も同じで、日本語の例文をたくさん暗記しているから日本語を使いこなせているわけです。

私たちは英語に慣れていない段階では、英文解釈をするとき、単語を一つ一つ見て、どれがどれを修飾しているかなどを考えながら読みます。例えば、one of the main causes of global warmingですと、ofは後ろが前を修飾するのでglobal warming(地球温暖化)のmain causes(主な原因)のone(一つ)だな、といった感じです。

 

しかしアメリカ人は、この英文を頭から読んでそのまま理解できます。私もこの英文を聞いてそのまま理解できますが、どうやって理解しているかの説明が難しい。それは、one、main causes、global warmingと言う言葉を日本語に訳さずに語順のまま捉えて、「そうか」と状況が分かる感じです。似たような英文をたくさん覚えているので、その似た英文とこの英文がマッチして意味が瞬時に分かる、といった感じでしょうか。

 

覚えている英文の在庫がないと、英文を日本語に置き換えてから理解しなければなりません。そうしますと置き換え作業が発生しますので、瞬時に英語を理解することは無理です。そうするとリーディング問題は時間不足となり、リスニング問題はそもそも何を聞かれているかが分かりません。

 

さて、英文暗記の方法ですが、具体的には教科書の英文を丸暗記します。高校の教科書の英文を全部理解して暗記できたら、ほとんどの大学の入試の英語は合格点がとれます。教科書の英語はもちろんいい英文ですが、そう易しくはありません。

今は学校が教科書の和訳や対訳をくれますので、これを使って暗記していきます。

 

①覚える箇所をまずは音読します。例えばレッスン1を覚えている途中であれば、レッスン1全部を30分間繰り返し音読します。私の教科書(四十数年前のもの)ですと、レッスン一つを4,5回音読すると約30分かかります。

②次に、復文帳を使います。復文帳の作り方ですが、まず新しいノートを用意して、開きます。左のページには、教科書の英文をコピーして貼り付けます。右ページには、左ページの英文の和訳を貼り付けます。これでできあがりです。覚え方ですが、まず英文をブツブツ口に出して読みながら和訳も見ます。これで日本語の意味を覚えます。次に、和訳だけを見ながら英文をブツブツ暗唱します。詰まったら、英文をちらっと見て思い出して暗唱を続けます。完璧に暗唱できるまで繰り返します。「完璧に」が重要で、暗唱を中途半端に終わらせると試験で書けませんので、得点が伸びません。一つのレッスン全部を一度に覚えるのは大変なので、パラグラフ単位で覚えるのがよいと思います。

③完璧に暗唱できたら、次に紙を用意して、和訳のみを見ながら英文を書きます。正確に綴りが書けるまで、繰り返します。できたら、次のパラグラフに行きます。以下繰り返しです。

 

このやり方ですと、1レッスンを全部暗記するまでに3日かかるとすると、レッスン1の音読を5回×3日=15回繰り返すことになります。音読と英文暗記の両面から教科書を攻略します。

 

私が高校生の時(1970年代)は、学校は和訳をくれませんでしたので、自分で和訳を作りました。具体的にはノートを開いて、左側には教科書の英文を筆写する。右側は自分で和訳を書く。昔はコンビニもコピー機も教科書の和訳も無い時代でしたので、復文帳はすべて手作りでした。復文帳を作ったあとは、日本語だけを見て英文が書けるようになるまで、復文帳をガンガン覚えて行ったわけです。

大変な手間でしたが、教科書の英文を全部自分で書き写すことにより、綴りを正確に覚えました。また和訳は、最初はまずい和訳でしたが自分なりに推敲してブラッシュアップしましたので、和訳のいい練習になりました。手間はかかりましたが、英語の力はつきました。また大変な手間をかけて作った復文帳ですので、覚えないと損、と言う気もあったと思います。

高校生の時ですが、一度、復文帳の和訳だけを見て英文を書こうとしたとき、隠している左側の英文のページが写真のように頭に浮かび、その写真の中の英文を一生懸命紙に書き写していた記憶があります。早く書き写さないと写真の記憶が消えてしまいますので、猛然と書きました。記憶力のいい高校時代だからできたことですが、このくらいまで来ますと、自然と英語が得意になります。

 

勉強方法は以上です。ただ、やってみれば分かりますが、この英文暗記も音読に負けず劣らずつらい作業です。そもそも単語の意味を調べる時点で、面倒です。さらに何回英文を読んでも暗記できないと、心が折れます。やっぱり自分は、英語に向いていないのではないか?

そんなことはありません。みんな同じです。ただ、英語ができるやつは、これを乗り越えたら必ず英語ができるようになると信じており(実際できるようになります)、この努力を毎日続けます。これも修行僧の苦行なのです。しかし、英語が苦手な人は、続きません。続くのであれば、今頃英語が得意になっています。

自分は英語ができないけど、英語をやる必要性は分かっているし、現在の自分の英語力に危機感を持っている。そんなあなたに単語と英文の意味を教えてくれて、一緒に音読してくれる人がいれば、ハードルを乗り越えることができます。城信塾は、あなたがハードルを乗り越えることをアシストをする塾になりたいと思っています。

 

次回に続きます。



2022年11月6日 8:35 AM «   »

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